過去の観音検定の様子 第14回観音検定
第14回観音検定は令和元年11月2日に実施。
拝観は尾山釈迦堂と高野大師堂。
あれ?観音様無いよね?と思われた方は通ですね。観音検定は、観音の里歴史文化検定試験なのでOKです。
どちらも中世の頃栄えた天台系己高山仏教の中心寺院である惣山之七箇寺に数えられるお寺です。
今回配られた資料。
重要なポイントには破線が引いてあります。リーフレットは宣伝かと思ったら、これも出題に関するヒント。
まずは拝観ツアー。1か所目は高月町尾山の安楽寺釈迦堂へ。
苔むした境内や、得も言われぬ鐘楼の石垣など、鳥居をくぐればまるで別世界。通りから入ってすぐの場所に拡がる魅力的な空間です。
圧倒的な重量感と存在感。
こちらには重文の檜材一木造釈迦如来坐像と、市指定の檜材寄木造大日如来坐像が伝わります。
現在は収蔵庫に建て替わっていますが、昔はこんなお堂でした。
過去に尊像を修復した際に取り外された部位なども保管されています。
次は高月町高野の高野神社大師堂へ。
ここの木の上にムササビが住んでいて、見上げると顔を出してかわいいんですよ、と佐々木学芸員。
こちらには重文の寄木造伝伝教大師坐像が伝わります。
伝教大師として伝承されていますが、おみくじの祖と言われる元三大師の像なのだそうです。元三大師は長浜市三川村の生まれとか。
そしてなんと世話方さんのご厚意で秘仏の薬師如来坐像を見せていただけました。
佐々木学芸員も驚きのサプライズ。薬師如来の他、脇侍の日光・月光量菩薩、十二神将、不動明王に毘沙門天が伝わります。
試験はお昼を挟んでから。
お弁当は「赤谷の里」さん 。つつみ紙が観音検定スペシャル仕様です。
なかなかのボリューム。
味にも量にもみなさん大満足。でも次は試験です。寝ていられません。
試験は参考図書の持ち込み可です。
試験場にも資料コーナーが設けてあり、試験中自由に閲覧可能です。
ツアー中、佐々木学芸員が不自然に2度繰り返された事や、最初に配られた資料の破線などで問題を解き進められます。
試験が終わると石馬寺住職の西史観氏による講演会。
まだ39歳の若いご住職ですが、佐々木学芸員がきっと名物和尚になると期待されていて、このような講演は初めてだったそうですが、いろいろと面白い話を聞かせていただき、皆さん楽しまれた様です。
最後に認定証の授与。
西氏から一人一人に認定証が手渡されていきましたが、なんと全員が如来級でした。観音様のお導きですね。
みなさんお疲れ様でした。
まったく余談ですが、終了後にスタッフは鍋と地酒「月の観音」で労をねぎらいました。
地元でしか買えないある意味レアなお酒です^^
己高山7か寺の2か寺を巡り、思いがけず秘仏が拝ませていただけた今回の観音検定、皆さん楽しまれた様子でした。
全員、合格おめでとうございました!